妊娠中服用できる漢方薬

漢方薬

漢方療法は、「証」に合わせて処方されます。太って見える体型でも水太りと筋肉太りがあるようにその人に合わせた漢方薬を処方し状態に合わせて漢方薬を変えていきます。ただ妊娠中は、漢方薬だから副作用がなくて安心というのは誤解です。漢方でもアレルギー反応や体質に合わないこともあるからです。「漢方も薬」という認識は必要をもたなければいけません。薬局やドラッグストアでも簡単に入手できますが自己判断で、禁物です。また西洋薬との併用も医師に相談したほうが安心。現在漢方エキス剤148種類と生薬242種類は、健康保険の適用があるので病院で処方してもらったほうが低価格で購入できるという利点もあります。ただし漢方薬局と漢方専門の施設は自費診療のため保険適用外となっています。

漢方薬漢方薬は、顔の表情や体型、舌、肌、口臭、体臭、声の大きさから実証と虚証そして中間証を決めていきます。顔色や皮膚の張り、唇の色も診断に必要です。受診される場合は、ノーメイクで診察を受けることをおすすめします。

妊娠中の漢方薬と胎児への影響

男性側に投与された漢方薬に関しては、精液(精子)を通じて胎児の奇形に影響がないと考えられています。妊娠中の女性も、胎児の主要器官が生成される妊娠2ヶ月に関しては注意が必要です。ただ漢方薬のほとんどは、単純拡散により胎盤を通過し母体血中濃度も変わりません。漢方服用が原因で奇形児が誕生したという事例はありません。妊娠中の感冒で8割、切迫流産5割、切迫流産3割、妊娠悪阻で3割、貧血で1割が漢方薬の投与を受けています。

葛根湯

漢方療法で使われる主な薬をまとめてみました。

症状 漢方療法
切迫流産・切迫早産 小柴胡湯(しょうさいことう)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
 習慣性流産 小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)小柴胡湯(しょうさいことう)
 妊娠貧血 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)五苓散(ごれいさん)柴苓湯(さいれいとう)防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)七物降下湯(しちもつこうかとう)釣藤散(ちょうとうさん)
 重症妊娠悪阻 小柴胡湯(しょうさいことう)半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)六君子湯(りっくんしとう)
 風邪 桂枝湯(けいしとう)麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)香蘇散(こうそさん)参蘇飲(じんそいん)麦門冬湯(ばくもんどうとう)
 アレルギー花粉症 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
 便秘 麻子仁丸(ましにんがん)小建中湯(しょうけんちゅうとう)潤腸湯(じゅんちょうとう)桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)
 膀胱 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)猪苓湯(ちょれいとう)五淋散(ごりんさん) 猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)
 痔、裂肛(切れ痔)、痔核(いぼ痔) 乙字湯(おつじとう)補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
 静脈瘤 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
 外陰浮腫 五苓散(ごれいさん)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
不眠 加味逍遙散(かみしょうようさん)抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)酸棗仁湯(さんそうにんとう)
 めまい 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)加味帰脾湯(かみきひとう)七物降下湯(しちもつこうかとう)
 腰痛 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)五積散(ごしゃくさん)
 冷え性 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)五苓散(ごれいさん)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
 腓返り 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)疎経活血湯(そけいかっけつとう)
 産後うつマタニテイブルー 加味逍遙散(かみしょうようさん)女神散 (にょしんさん)半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)四君子湯(しくんしとう)香蘇散(こうそさん)
 不安感  夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)加味逍遙散(かみしょうようさん)帰脾湯(きひとう)四逆散(しぎゃくさん)
 頭痛 釣藤散(ちょうとうさん)呉茱萸湯(ごしゅゆとう)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
 のぼせ・口渇 六味丸(ろくみがん)白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)五積散(ごしゃくさん)
 痔(出血) 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
 子宮脱 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

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